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久々に読み返してみたけど、
夜に読むとやっぱり怖い。

学校モノのホラーって特に怖い気がする。
もう学校にいない今となっては現実味がないのに、
実は今の学校でもこんなことってあるんじゃないかと思わされてヒヤリとしてしまう。

恩田さんは読者の心理を盛り上げる書き方が上手なんだなあと思う。
この本の山場の一つになる文化祭での集団劇のシーンなんか特に。
生徒が台詞を読み上げていくだけなのに、本当に怖くてゾクゾクする。うへ〜。
細切れの文章ってこんなに怖いのか、とちょっと発見。


でも恩田さんの欠点というか特徴というか、やっぱりオチが弱い。
風呂敷を広げるだけ広げて、畳みきれてない。
なんというか、人の好奇心をさんざん煽っておいて、答えは見せてくれないんよね。
クイズ出し逃げみたいな感じ。
結局サヨコってなんなのって思っちゃうし。

でもこの作品ではそれが却って怖さを増す要素になってると思う。
サヨコとは何なのか、どこからどこまでが用意された罠だったのか、
つい考えてしまうし、考えると怖くなる。


そうそう、ストーリーもいいけど
恩田陸の物語によく登場する関根一家の次男坊、秋クンが出てるのも見逃せない。
将来敏腕検事として活躍する秋クンが、こんな高校生活を送ってたんだな〜と、ついしみじみしてしまう。
しまった、訂正。
検事になるのは長男の春クンだ。秋クンはどんな男の子になるのか楽しみだなあ。
ストーリーに加えてキャラクターでも楽しめるのが恩田作品のさらに素敵なところかも。




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 「6番目のサヨコ」番外編。
秋クンの姉、夏ちゃんが主人公。

秋クン、夏ちゃんの父、
多佳雄さんが主人公の短編集。

 
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「この城、敵に廻したが間違いか」

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セールからの帰り、オプシアに寄ってちょっと1冊。

オプシアの店員さんオススメの『のぼうの城』。
最初はオノ・ナツメ作の表紙に惹かれて手に取っただけだったのに、
立ち読みしてみたら面白くて、そのまま腰かけて全部読んでしまった。

最近オプシアを図書館のように使っててすいません。


これはいわゆる戦国モノ。
だけど主人公は成田長親というマイナーな城代。

長親は何をやらせても全然ダメで、馬にも乗れないし、百姓の手伝いさえもできないという木偶の坊っぷり。
で、ついたあだ名が「のぼう様」
でくのぼうの、のぼう。

ちょうどクレヨンしんちゃんの『ぼーちゃん』みたいな感じ。

でも、ぼーちゃんは頭もよくて、意外に度胸もあるのに、
こっちののぼう様は本当になんにもできない。

だいたい武士が馬に乗れんてだけでダメじゃろ。刀も振り回せんし。

でもそんな男が急に、「秀吉と戦います」とか言っちゃうの。


みんな「えええええ!?」って思うんだけど、
のぼう様があんまりにも何にもできないから、
ついつい手を貸して一緒に戦ってしまうんよね。


はたしてこの木偶の坊っぷりは
皆をやる気にさせるための策なのか、
それとも本当に馬鹿なのか。


どちらにしても、馬鹿になるとは大変なことですねえ。


人物描写もちゃんとできてるし、途中で入る史実エピソードもくどくない。
文章もさらりとしていて読みやすい。


まあハードカバーで買うまではないので、文庫になったら買おうかな。
文庫の表紙もオノ・ナツメさんが描いてくれますように。

 
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